Q2:日本語教育能力検定試験とどのように違いますか?
【 1 】 測定項目(出題範囲)の違い
測定項目については、現行の検定試験の出題範囲は、「社会・文化・地域」「言語と社会」「言語と心理」「言語と教育」「言語一般」となっており、現場に直接必要な知識・技能だけでなく、日本語教育の背景的な知識、例えば、日本事情、世界事情なども要求されており、全体として幅広い知識・能力が要求されます。
全養協の試験は、全養協加盟講座の教育実習の授業において担当教師が実習生に対して述べた、コメント(改善点)および教師の実践力に関する先行研究をもとに測定項目が作成されました。
つまり、現場に特化した試験内容となっていることから、
- 現場で必要な知識・能力を重点的に測定する試験であり、教育現場に必要な能力を細かく問うことができる。
- ノンネイティブの日本語教師にとっての学習目標となりやすい。
- 日本語教育機関が日本語教師を採用する際に、教案作成、模擬授業等実践的な能力を問うことが多いが、この試験の実施により、採用側に実践的な能力の判断材料をより多く提供することができる。
といった特徴があると言えます。
【 2 】 試験形式の違い
試験形式については、日本語教育能力検定試験は、「試験Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」の構成であり、「試験Ⅰ」「試験Ⅲ」が文字媒体による問題提示、「試験Ⅱ」が音声媒体を主とする問題提示です。
それに対して、全養協の試験は「試験Ⅰ・Ⅱ」に分かれ、「試験Ⅰ」は日本語教育能力検定試験と同様の文字媒体による問題提示ですが、「試験Ⅱ」では文字媒体の他、ビデオによる映像と音声媒体によって提示する問題があります。
ビデオによる問題提示は、文字媒体や音声だけの問題では問えない、あるいは問いにくい点、特に教師としての話し方や教え方に関わるパフォーマンス能力も問題にすることがある程度可能となります。従って、授業における教師の総合的な力をより問うことができます。